伝統工芸・桐塑の技法によって制作された、味岡映水作「有職 おぼこ雛」です。おぼこ雛ならではのふっくらと愛らしい面差しに、有職の格調高い装いを合わせた、気品あふれる親王飾りです。
やわらかな表情のなかに凛とした品格を宿し、穏やかでありながらも確かな存在感を感じさせます。男雛・女雛それぞれの愛らしさと端正な佇まいが美しく調和し、飾る空間に上質で優美な趣をもたらします。
本作は、伝統的工芸品を手がける熟練の職人・味岡映水により、桐塑の技法を用いて丁寧に制作されたものです。とりわけ人形の魅力を決定づける顔立ちは繊細で、同じものを再び生み出すことのできない、唯一無二の表情を備えています。本当に良い人形はお顔が違う、という言葉を体現するような一作です。
すっきりとした飾り台と屏風により、人形そのものの美しさが際立ち、節句飾りとしてはもちろん、美術工芸品としても高い鑑賞性を備えています。伝統の美意識と職人技が息づく、格別な親王飾りです。
【作品詳細】
作品名:有職 おぼこ雛
作者:味岡映水
制作年:不明
技法:桐塑
サイズ:高さ42cm × 幅115cm × 奥行55cm
【作者略歴】
味岡映水は、瑞宝単光章を受章した、経済産業大臣指定伝統的工芸品「名古屋節句飾」頭部門第一号の伝統工芸士です。人形の顔は、作り手の心が映し出されるものと考え、穏やかで晴れやかな心で制作に向き合い続けてきました。その真摯な姿勢が、作品一つひとつの気品ある表情に息づいています。








